Categories: 豆知識ぼやき

迷った時の判断はシンプルに。1つの出来事が心意気を変えて、原動力になった話。

こんばんは、ふらんです。

今回は、いつもの甘い物大好きで美味しいから行って下さい!という記事とは正反対の記事。

すこーしだけ、重たい話にはなりますので見たい方だけ見て下さい。

私が今勤めている会社は”建設業”とだけ書いておきます。気になる方はFBなりで確認して下さい。

この記事を書こうと思ったのは、1年経過して完全に心の整理がついたと思ったから。

感情がまだ薄れていないうちに残したいと思ったから。

そして、「モチベーション上がった!」と発言している方や「やる気でない日々が続いている」に伝えたいと思ったから。

私も、起伏が激しかった分もっと早く気付いていたら良かった。

でも、今の時点で気づけて良かったとも思います。

昔の自分は意識高い系セミナーに行ってその場でテンションが上がるものの特に何もしていない。

そして何が自分にとって得になるか?ばかりを考える

そーんな人でした。

喝を入れられたのかと思う今、得た教訓と心意気で飛躍的に何もかも右肩上がりになった話。

 

刑事事件が起きました。

何事もない平和な日常を過ごしていると、ある日突然トラブルに巻き込まれる時ってありますよね。

私もある日突然トラブルが発生し、巻き込まれた。

普段から顔馴染みのある方で一緒に仕事をしていた方が、犯罪行為を犯す。

それも、1度の魔が差したという訳ではなく複数回。

他人の所有物を勝手に盗る「窃盗」。

今思い返せば中学1年生の時の社会の先生が、スーパーの万引きで捕まった事があった。

もちろん事後で聞いた話でしたが、この事件で当事者になるとは思いもしなかった。

事件当時、犯人が分かるまではお互いの信頼関係もあったので何かの間違いだと信じていました。

前兆

お客様によって警察署に正式に届出がされた1か月前から、

別の担当しているリフォーム工事の現場で立て続けに2件、不可解な出来事が起きた。

「物が無くなった」

一番聞きたくない言葉。内心「嘘やろ!?」としか思わなかった。

同僚・上司にも「こんな事ってあるのか」と伝えていた。

しかし1件目、2件目とその「事実」は消えない。

ただ、お客様の記憶も”完全”ではない。

いつものメンバーで仕事を行う。

メンバー同士では信頼関係が構築されていたので、疑える訳がない。

そのメンバーからも「僕らを疑って下さい。」そんな事を言われる日々。

そのメンバーは5人でした。同じ所属ではないが、毎回顔なじみの別の業者がもう1人。

誰も疑えない、一体誰がそんな事をするのか?

夢であってくれと、お客様の勘違いであってほしいと願うばかり。

事件当日

リフォーム工事が入った翌日の早朝、電話が鳴る。

「今日の工事、ちょっと中止にして欲しい」

そして3件目の事件が起こる。

現場責任者・私の2名でお伺いしお客様と話をする。

お客様の娘様の部屋にあった物が無くなった、前日に整理をした所だったので記憶がはっきりしていた。

1,2件目についてはお客様の事情もあったので警察署に被害届出までは無かったけれど

3件目、私から止める事はしなかった。お客様に委ねた。

メンバーは昼頃から警察署に行き、別の打ち合わせもあった私は夕方に向かう。

メンバーの社長さんは、私の到着後に警察署に来た。

一人ひとり事情聴取を受けていて、その時はまだ誰が黒か白か分からなかった。

私も事情聴取を受けるかと思いきや、それは無かった。

その瞬間は訪れる

日が沈み、一人だけ(以下A)なかなか待合室に帰ってこない。

そして取り調べをしていた警察官からが待合室に登場、発言。

「Aが盗ったと自白がありました」

その瞬間は、見るに堪えないきつい雰囲気。

私はそこまで年月も経っていなかったが

他の方は長い方で8年間の付き合いだそう。

現場責任者が泣き崩れ、別のメンバーも泣いている方もいて、社長さんも泣き崩れる。

私も何故か大泣きしてしまう。

「どれだけ信頼を積み重ねても、崩れるのは一瞬」

3件目のお客様も署に来ていました。現場責任者・社長さん含め泣きながらの謝罪。

けれど、このお客様はとても器が大きかったと思う。

「物が見つかったし、少し気持ち悪いけどそんな泣かないで下さい」と。

その温かさを見習いたいと感じた。

その後も、もう一度現場責任者に事情聴取。

警察側の処理待ちもあり、お客様には「ふらんさん(本名)、早く帰って下さい」と気遣って頂く。

それでも私は帰らなかったので、残った皆で日付が変わる30分前ぐらいに署を後にする。

無気力な関係者

次の日、仕事になるか!と無理やり休んだ私でしたが

朝~夕方までの半分ぐらいは、事件の事で会社等に電話をしていた。

運動でもしておこうと思ったが、頭から一つも離れない。無気力。

結局翌日からはその事で事務処理、残った2件についてお宅訪問しました。

内容は、事件があったので同様の事件がある可能性の話を行い、取り調べを行っているという旨。

従業員としては本来の仕事を、何もしていない日々を1週間ぐらい送りました。

今後の再発防止、防止しようもないんちゃう?という

今後の処分について社長さん相手に本社部長、担当部長、エリア課長、工務課長、私という

謎の組み合わせはなかなかない経験でした。

そして、いつものメンバーで仕事が出来なくなり一定期間は別の方に

担当していた現場を依頼する事になる。

社長さんと二人で話をしている時は

「8年間、可愛がっていた身内のような部下が・・・」

「Aの愛称、娘の為に早く帰りたいと言っていたのに・・・」

「なんでそんな事をしたんやろう・・・」

「私の教育が間違っていたのか・・・」という様な事を聞いていました。

どうにもならない感情。

1週間経過、原動力について考える

事件が起こった時にぼーっとしながらですが

「人は何故、動けるのか」「どうやったらそんな意欲が沸くのか」

「社長さん・現場関係者に、今の自分に何ができるのか」

そんな事ばかり考えていました。

ふと思い返してみると

今から3年前、腰が悪くなったたこ焼き屋のおばちゃんの所にたこ焼きを買いに行く。

1日12時間ほとんど立ちっぱなしでたこ焼きを焼いている。

椅子があれば楽やねえと話を聞いたので、ニトリに椅子を買いに行った。

当時そこまでお金も持っていなかったので、5000円ぐらいの椅子を買った。

とても喜んで頂き、たこ焼き屋のおばちゃんにとっても特別なお客様として認識して頂いた。

見返りなく、ただしたかっただけ。喜ぶかなあと思った。

 

この事件が終わり私とメンバー・社長さんとの信頼関係はだいぶ築かれたと確信しています。

少し時間が経つと元通り、会社とその業者の信頼関係も高かったので

仕事に復帰出来る事になりました。

一からの再スタート。双方落ち着き始め、私に様々な事を教えて頂いたり

時にはご飯を奢って頂いたりとそんな関係になりました。

ふと社長さんにいつもパワフルだと感じていたので、心がけている事は何かと尋ねた。

「一日一善」だった。

文字通り、1日に一つの善行をして、それを積み重ねるようにしなさいという意味。

その社長さんから「陰徳と陽徳」についても学んだ。

陰徳とは、誰も見ていないところで徳を積んでいるという意味で、陽徳とは人が見ているところで徳を積むことで、
すなわち、人が見ていない所でどこまで徳を積むかということが大切だということです。
例えば、陰徳を施している人がいて、それが何かの機会に人に知れると、パアッと世の中に現れてきます。
反対に、人に隠した悪事が何かの機会に漏れると、パアッと世の中の噂となります。
君子は人が見ていないからと行って、悪いことをしてはならないということです。
君子は平素「その独りを慎む」要があり、誰も見ていない時ほどきちんとしている必要があり、と言っています。

老子によりますと、徳の行為には、さらに上徳と下徳の二つに分類できる、と言うのです。下徳というのは、
「徳を積もう」「徳を積まなければならない」と自我意識をもって徳を積む行為ですが、上徳というのは、そうした自我意識
を持たないで、少しも報いを求めずに無為にして人を愛し、無為にして善の行為をすることです。そして、聖人は上徳を行なう、
と老子は説いているのです。

「判断に迷った時は、(不特定多数)相手が喜ぶ選択をしたら良いよね!」。

その後社長さんは、打ち合わせをした方皆に郵送で菓子折りを送っていました。

エリアの課長が社長さんに電話をかけ、お礼を言ったら

社長さんが「ああ、そんな事で電話してきたんですか?」と返したそう。

普段からの心がけが無ければ、こんな発言は出ないとエリアの課長も大絶賛。

この社長さんの事を尊敬し、末永く付き合いたい方だと思いました。

教訓・学んだこと

①小さい事から、不特定の相手に何かを与えるように心がける。

セミナーに行くのも良し。しかし、その場で学んだだけで行動に移さないと意味がない。

感情が高まっても、やがて落ち着く。実践していないから。

どんどん人に対して与える事で何かしら返ってくるらしい。

Give型になるのか、Take型になるのかと言うそうです。

凡人が功を奏したのか不思議と、その翌月から急に成績が伸び年末には全国で月間1位も獲得。

②物事を複雑化せず、シンプルに。困ったら、人が喜ぶ方を選択する。

あーだこーだ考える時も必要かも知れない。

しかしその出来事・事象は”本当に複雑”なのか?

誰かが得をして、誰かが損をする。

目先の事を考えればマイナスになる事があるかもしれない。もし迷ったら

人が喜ぶ方を選択すると後から助けてもらえるみたいです。

信頼関係の残高という言葉を使うみたいです。

③人にアピールする必要なんてない。見てくれる人は見てくれる。

私はなかなか出来ていない気もします。謙虚って難しい!

いつも仕事をしているメンバーの志が高く、

仕事の結果を評価して頂き90%以上の現場は喜んで、かつその後も何もなく終了しています。

それは、記事の後半部分にあった「陰徳」と「陽徳」。

例えばお客様の家に入って物を動かした時に掃除されていなかったら

何も言わず掃除を行う。無駄な発言はしない。

ひたむきに刃を磨く事が大切だと感じました。

 

以上、まとまってないかも分かりませんが

少しは自分の事も発信しようと思いました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

ふらん

愛すべきカフェ業界を盛り上げたい。 28歳、巷にいるカフェ巡り好きなカフェスイーツ男子。 大阪市に特化して330店舗以上突破。 グルメライターの仕事,カフェに携わるサービスや カフェオーナーとして活動中。 【経歴】 大手企業4年勤め退職→独立 今までやってきた事の学びやトラブルなどの 記事も混ぜていきます。 ↓ブログを始めた3つの理由 https://wp.me/p8pzTi-qT

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ふらん